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気持ちをつらつらと

家族

親父の通夜・葬儀・告別式を終えて

2016/08/31

2015年8月8日未明、自宅で急逝し、場所が病院ではなかったため警察も出動、検死官から急性冠症候群(疑)という検案書が発行されまして、そこから慌ただしく通夜・葬儀などし、ようやく保険請求や母の遺族年金など諸々の手続きが完了いたしました。大学院の互援ネットの仲間からは弔電もいただき、ありがとうございました。

一段落した今、まだ記憶も新鮮なうちに、死にゆく者が遺された者へ、ぜひとも生前しておいてほしいことを書いておきたいと思います。人間の死亡率は100%です。遺された方々に余計な手間やストレスを意図せず与えてしまわないよう、ぜひご参考にしていただければと思います。また私も東京の自宅に帰ったら、早速これらの資料一式を作成しておこうと思います。

◆保険証券
生命保険・医療保険・損害保険、自動車保有の方は自動車保険など、契約している全ての保険証券ならびに連絡先を1カ所に集めておき、保管場所を家族に伝えておいてください。ただし、既に解約済の保険証券は破棄しておいてください。あると遺族が混乱します。
また生命保険は必ず入っていた方が良いです。キャッシュで預金しているからという人もいますが、これはもう先に死ぬ者としての義務でもあると思います。都民共済や府民共済など、少ない掛け金で最低限の保障を受けられるプランもあります。
通夜・葬儀・埋葬・お寺など、死者を弔うための費用総額は、どんなにシンプルにやっても200万円は軽く超えてきます。これを遺族に強制負担させてはいけません。自分自身の責任で自分で用意してください。

◆預金通帳ならびにキャッシュカード
死んだ人の口座から、暗証番号などを知らない遺族が、その口座からキャッシュを引き出すのはかなり大変な手続きが必要になります。葬儀やその後の法要など、ただでさえ遺族は大忙しです。そんなときに、そのような面倒な手続きなしに遺族が自由に現金を引き出せるよう、通帳やキャッシュカードの場所ならびにその暗証番号を伝えておいてください。

◆クレジットカード
保有しているクレジットカードのリストと連絡先を一覧にして家族に渡しておいてください。遺族がそこにかたっぱしから電話して解約の手続きを取ることになります。その際、そのクレジットカードで残債があると、クレジットカード会社から支払の意思を聞かれます。相続するなら支払う必要がありますし、相続を放棄するなら支払う必要はありませんが、裁判所に手続きが必要であったり面倒です。この辺り、特に長期にわたる残債はなるべく綺麗にしておきましょう。残債は残ってるわ、生命保険も入っていないわ、では死してなお遺族に迷惑をかけてしまうことになります。何らかのローン残高がある人は生命保険には確実に入っておきましょう。
また、こっそりと利用しているクレジットカードがあると、その請求時に口座引き落としに失敗し、遺族に想定外の請求が生じます。これもまた死してなお遺族に迷惑をかける行為に他なりませんので、正直にすべてリストアップして家族に伝えておいてください。

◆年金
最近は雇用の流動性もあり、今所属している企業の厚生年金基金だけではなく、過去勤めていた会社の厚生年金基金に入っている可能性があります。既に年金受給が始まっていればさすがに遺族も知っていると思いますが、受給前であれば、生前どの年金基金に入っていたかという情報は一覧にして家族に渡しておいてください。それぞれの年金基金に遺族が加入者死亡の届出をする必要があります。基金によっては一時金が支給される場合もあります。

◆証券口座/外貨預金/FX
これは存在が遺族に対して明るみに出にくい部類かと思います。証券口座の場合、保有株式があれば遺族が相続することになりますし、FXでポジションがあれば、為替の急変で予想外の損失を被ることもあると思います。これらも分かりやすいようにリストアップして連絡先をメモしておいてください。

◆公共料金
電気・水道・ガス・新聞についてはそれぞれお客様番号と連絡先が分かるようにしておくと手続きがスムーズにできます。具体的には名義変更と支払い方法の変更が生じます。
その他忘れやすいものとしては、電話加入権(これは死亡が反映された戸籍謄本を以て承継手続きが必要)、NHK(名義と支払い方法の変更)、インターネットプロバイダ(名義と支払い方法の変更)などです。これら全てについて、お客様番号や連絡先が分かるようにしておいてください。

◆その他、月額課金系サービス
支払い方法をすべて同一のクレジットカードにしておくことをオススメします。そうしておけば、遺族がそのクレジットカードを解約したことにより、それら課金サービスすべてが請求に失敗し、個別に連絡があると思います。
この辺り、数が少ない場合はリストアップして家族に伝えておくのもありですが、細かい数百円のものも含めると数が多くなりすぎる私のような人には現実的ではないので、クレカ失効による個別連絡を待つ作戦でよいと思います。

◆孫のありがたみ
親父は何の前触れもなく急に死んでしまったため、オカンはかなりの混乱と悲しみと憔悴とで、訳の分からない状況だったと思います。そんなときに私たち3人の子供と、その6人の孫がすぐに集まったおかげで、オカンも随分と救われたと思いますし、本人もそのように申しております。
空気を読まない小さい子供が大勢いると、それに気を取られて注意をそちらに向けるために、悲しみの淵から現実に引き戻される効果があると思います。祭壇の前では「線香やろうそくを倒してしまわないか」や、ご遺体の前に集まれば、「蹴っ飛ばしたり色んなところを触って体勢を崩したりしてしまわないか」などと心配していると、いちいち一人悲しみに耽っている場合ではないということになります。
これがもし、大のオトナ3人がただ集まっただけだと、気を遣って「そっとしておこうか」などど考え、ますますオカンを一人にし、ますます悲しみの淵に沈めてしまうことになっただろうなと思います。オトナでは孫の代わりは出来ません。ですので、少々大変でもぜひとも孫は連れて帰っていただければと思います。

2015年8月13日 大阪堺市の実家にて

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