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Yes!ナイト「一人一票を目指して」を聴講して

2016/09/05

2011年7月29日の夜にGlobisで開催されたYes!ナイトは、昔から私が関心を持っていた「一人一票」が題材でしたので、クラスのない平日でしたが、何とか都合を付けて参加しました。

住所による票の不平等をなくそうという活動なんですが、面白いのが、「一人一票」に反対の判決を出した最高裁判事を次の国民審査で辞めさせようと本気で考えているところ。見られた方も多いと思いますが、この団体は新聞にもでかでかと意見広告を載せていて、クビにすべき裁判官のリストまであり、ご丁寧にもそのリストを切り取って持ち歩けるようになっているという。

1票の格差については、仮に鳥取県を1票とすると、 東京は0.23票の重みしかありません。これが男女の差だったらどう思うか。例えば「男性は1票だけど、女性は0.23票で我慢してください。」と言われたらどうか。怒り狂う人が多数いるでしょう。でも住所による差別にはみんな無関心。もっと声を上げようよ!ってのがこの活動の趣旨。

「地方の声を届けるために、この差は必要という人がいるが、それだと北海道が0.21票、熊本県が0.33票ということの説明が付かない。正当化の理由も論理破綻している。」とも言っていました。

次の国民審査で3,000万人が×を付けたら裁判官はクビになるそうで、そうなると良いなぁと思って聴いていたのですが、質疑応答である人がこんな質問をしました。

「たった今も、一人一票に反対の人とTwitterで議論している。その人は島根の既得権益保持者なので、一人一票にされると自分の影響力が弱まるから反対しているようだ。こんな人を説得するにはどうしたらよいか?」

これに対する堀さんの答えが印象的でした。

「その人の意見を変えさせる必要はない。日本は民主主義であり、周りのみんながどう考えるかが重要。その人だけ反対していても、過半数の人間が賛成したら民主主義のルールに則って、勝った側の総取り。その人は新たなルールに従わざるを得なくなる。意見の異なる人を個別に説得するよりも、もっと議論をオープンにして、それを見たり聴いたりしている人たちが自分の味方になってくれるように仕向けた方が良い。」

この戦略は民主主義の世の中で極めて理にかなっているなぁと思いました。代議士代表で来られていた自民党の平氏はテクニカルなディベート方法を伝授していましたが、やはり個別の人間を説得して意見を変えさせたところで、多数派になれなければ意味がないし、世の中は変わらない。それが民主主義。

そんな基本を改めて気付かせてくれたYes!ナイトでした。

ちなみに、次の国民審査で審査対象となる最高裁判事は7名いて、そのうち、一人一票に反対の判事は以下の6名です。

千葉勝美、横田尤孝、白木勇、岡部喜代子、大谷剛彦、寺田逸郎

彼らに「×」印をつけると意思表示ができます。なお、「○」印を付けてしまうと、その審査自体が無効票となってしまうので必ず「×」を付けるようにしましょうとのことです。

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